「もの忘れ外来のすすめ」~脳神経内科//高齢者の運転について~

2019年6月4日

ここ最近、高齢者ドライバーの事故が多発しており、運転をしたい高齢者(まだ自分は乗れると自己判断)と運転を止めさせたい(高齢で判断能力が低下してきていると思っている)ご家族とでもめるケースが多くなってきています。

 

特別外来ではこういったケースについても医学的に検査を行いご本人、ご家族様とよく話し合い、決めて頂ければと思っていますので現在同じような困りごとがご在ましたら当院の特別外来をご活用ください。

 

特に高齢になってきますといたるところに衰えが出てきます。

認知機能の低下、判断能力の低下、運動機能の低下、視野が狭くなるといった症状が自分では気づかないうちに進行してしまっていることがあります。

「運転には自信があった、まだ運転しても大丈夫だと思っていた。」という方々が事故を起こされニュースでも取り上げられています。

運転免許証の自主返納についてはまだまだ進んでいないのが現状であります。

運転が出来なくなったら「病院へ行けない、買い物に行けない、どこにも行けない」と言われます。確かに外出機会が減ることにより活動機能が低下し、虚弱高齢者等が増えるのもわかります。どの年齢で運転を取りやめるかは現在はまだ個人の判断に委ねられています。

認知機能検査で「認知症のおそれがある」と判定された75歳以上のドライバーのうち、最終的に医師に認知症と診断され運転免許証が取り消し・停止になったのは昨年、5・0%にあたる1932人。ほかに、判定後に自主返納したり更新せず失効させたりした人を含めると、65・1%が免許の継続を断念していたことを警察庁が5月21日には発表しています。

自動車は便利な乗り物ですが、使い方を誤ると凶器となる乗り物です。

自分は大丈夫だと過信せず、次は事故をするのは自分の番かもしれないと常に想い描いて運転していただきたいと思います。